ART BRUT とは?

 アール・ブリュットとは正規の芸術教育を受けていない人による、技巧や流行に囚われない自由で無垢な表現を讃えて、1945年にフランスの芸術家、ジャン・デュビュッフェがつくり出した言葉で、日本語では「生(き)の芸術」などと訳されています。英国の研究者、ロジャー・カーディナルにより「アウトサイダー・アート」と英訳され、世界各地へ広まり、現代では、作家の心のあり方に本質を置き、多種多様な表現を含んで、アール・ブリュットと捉えられています。

 国内では、障害福祉領域の従事者が中心となり、作家/作品が見いだされ、アトリエ活動が支えられてきた背景があり、現時点では、数多く知的・精神障害のある作家が紹介されてきており、これは日本の特徴とも言えます。アール・ブリュットの作家は、正確には、障害の有無で区分されるものではなく、何をアール・ブリュットと呼ぶのかは現在進行形で議論されている状況で、今後も国内の作家は、より多様化すると考えられています。

《日本財団アール・ブリュット支援事業》
2010年2月〜2011年1月にパリ(フランス)で開催されたアール・ブリュット・ジャポネ展で日本の障害者などが創った作品(約800点)が紹介され、来館者数約12万人を記録して大きな反響を呼びました。 一方、日本では、こういった作品を多くの美術館で展示・所蔵するまでには至っていないため、作品の保管や、美術作品として相応しい展示機会の拡充が望まれてきました。

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日本財団では、これまで障害福祉の領域において様々な表現活動を支援してきましたが、アール・ブリュット・ジャポネ展をきっかけに、同展の出展作品を622点所蔵しました。
そして、これらの作品を適切に保管しながら、美術作品として相応しい展覧会への作品の貸し出しを行っています。また、古民家や蔵を改修したアール・ブリュット美術館の整備、及び企画運営支援を通じた展示機会の拡充と鑑賞環境の整備を行い、より多くの人に作品の魅力を届ける支援事業を展開しています。
アール・ブリュット作品が繰り出す豊かな創造と多様な価値観が、私たちの心にある偏見や固定観念を拭い去り、互いの個性と人格を認め、支えあう社会の実現につながることを期待し、この事業に取り組んでいます。

このウェブサイトでは、主に日本財団 アール・ブリュットチームが関わる事業や取り組みについて紹介していきます。

《事業内容》
1. アール・ブリュット作品の収蔵と適切な保管
2. 展覧会等を通じた国内・海外への日本のアール・ブリュット作品の周知
3. 改修等によるアール・ブリュット美術館の整備と企画・運営支援
4. その他、アール・ブリュットを社会へ伝え、広げる取り組み

《お問い合わせ》
Eメールでご連絡の際は、
件名に「アール・ブリュット支援事業」と必ずご明記をお願い致します。